ホームリハビリ通信その他骨盤の傾き(歪み)と姿勢の崩れ

骨盤の傾き(歪み)と姿勢の崩れ

「猫背」「腰痛」「脊柱管狭窄症」などの体の悩みを抱える方は、実は骨盤の傾きが原因になっている場合があります。骨盤は上半身と下半身をつなぐ要の部分で、その傾き方によって姿勢や体の使い方に大きな影響を与えます。

骨盤前傾とは?

骨盤が前に倒れた姿勢を「骨盤前傾」と呼びます。

一見良い姿勢のように見えますが、腰が反り、胸が張り出す姿勢になりやすく、反り腰や腰痛の原因になります。女性に多く、ヒールを履く習慣や腹筋の弱さが関係しています。腰に負担がかかるため、脊柱管狭窄症の悪化要因にもなり得ます。

骨盤後傾とは?

一方、「骨盤後傾」は骨盤が後ろに傾いた状態で、背中が丸まり猫背になりやすい姿勢です。

高齢者に多く、加齢や筋力低下によって生じやすい傾向があります。この姿勢では背骨のS字カーブが失われ、椎間板への負担が増すことで慢性的な腰痛歩行困難の一因になることもあります。

姿勢の改善がリハビリの第一歩

骨盤の傾き姿勢を整えることは、腰痛の予防や改善猫背の解消脊柱管狭窄症のリスク軽減にもつながります。リハビリでは、姿勢評価をもとに個別プログラムを作成し、骨盤周囲の筋肉(腸腰筋や腹筋群、臀筋など)のバランスを整えるトレーニングを行います。