脱水と脳梗塞

ジメジメと暑く、自然と汗が出るような気温で、脱水のリスクが高い日が続いています。

脱水状態は、体内の水分が不足している状態を指し、以下のような理由で、脱水は脳梗塞のリスクを高めることがあります。

  1. 血液濃度の増加:脱水により体内の水分が不足すると、血液が濃縮され、粘度が増します。これにより、血液の流れが悪くなり、血栓(血の塊)ができやすくなります。血栓が脳の血管を塞ぐと、脳梗塞が発生する可能性が高まります。
  2. 血圧の変動:脱水により血液量が減少すると血圧が低下することがありますが、体が血圧を維持しようとする過程で逆に血圧が急上昇することもあります。急激な血圧変動は脳の血管に負担をかけ、脳梗塞のリスクを高めます。
  3. 電解質のバランス異常:脱水は体内の電解質バランスにも影響を及ぼします。電解質は神経伝達や筋肉の収縮に重要な役割を果たしており、そのバランスが崩れると血管や心臓の機能に問題が生じ、脳梗塞のリスクが増します。

これらの理由から、特に高齢者や脳梗塞の既往歴がある人、心血管疾患のリスクが高い人は、適切な水分補給が重要です。暑い季節や運動中、または体調不良のときなどは、特に注意して水分を摂取するように心がけてください。※ただし、心臓や腎臓の持病がある方の水分摂取については主治医に相談して下さい。