ラクナ梗塞

脳梗塞は二つのタイプがあり、一つは脳の血管が動脈硬化によって狭くなることで起きる「脳血栓」で、もう一つは心臓にできた血栓が脳の血管に流れて詰まる「脳塞栓」です。このうち、脳血栓の中でも脳の深い部分を流れている細い血管が詰まってしまうことで起きる脳梗塞を「ラクナ梗塞」といいます。

脳の血管は太い血管から細い血管へと枝分かれしています。太い脳動脈から枝分かれした、脳の深い部分に酸素や栄養を送り届けている直径0.2~0.3mm 程度の細い血管(穿通枝)が閉塞し、ラクナ梗塞を起こします。

ラクナ梗塞が起こる原因として高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙などがあります。

細い血管の小さな脳梗塞といっても、生じる部位によっては麻痺などの重篤な症状の原因になります。一方、部位によって、全く症状がない場合もあります。

 

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