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疾患別リハビリ 脳梗塞について

01.脳梗塞とは

脳卒中のうちの1つである脳梗塞は、脳を栄養する動脈の血行不良により酸素や栄養を受けている神経細胞が死ぬことで、さまざまな症状をきたす病気です。

以前には『脳出血』が脳卒中の大部分を占めていましたが、近年は『脳梗塞』が上回るようになりました。その理由として、高血圧対策の普及と生活習慣の変化による糖尿病や脂質異常症の増加が考えられます。

脳梗塞とは

脳梗塞の原因はタイプによって異なります。

ラクナ梗塞:脳の細い血管が詰まることで起こります。
アテローム血栓性脳梗塞:比較的太い血管が動脈硬化により詰まることで起こります。
心原性脳塞栓症:心房細動などの不整脈が原因で心臓の左心房でできた血栓が脳の血管を詰まらせることで起こります。

日本では欧米に比べてラクナ梗塞の割合が多い傾向がありましたが、脂質異常症や糖尿病の増加に伴い、アテローム血栓性梗塞が増えています。また、高齢化に伴い心房細動の患者さんが増加しているため、心原性脳塞栓も増えています。

02.脳梗塞の治療方法とは

脳梗塞のタイプに応じて、薬物療法や、手術が行われます。また、高血圧、喫煙、メタボリックシンドロームなど、是正可能なリスクファクターの治療や管理、生活習慣の改善が再発予防につながると考えられます。

03.脳梗塞のリハビリとは

神経機能の回復のメカニズムはまだ良く分かっていないことも多いのですが、少なくとも早期にリハビリテーションを開始すると、機能予後が良くなることが分かっています。

リハビリテーションは体の運動機能の回復だけでなく、心理的・社会的な回復も意味しています。また、家族や友人などの周りのサポートや理解も重要なポイントとなってきます。

脳梗塞のリハビリは急性期、回復期、維持期あるいは生活期の3段階に分かれています。

脳梗塞のリハビリ

急性期

発症間もない時期に行われる急性期リハビリでは、全身状態が変化しやすく、再度危険な状態になりやすいために生命維持が優先されます。「廃用症候群」などを防ぐために、無理のない範囲でベッド周辺でのリハビリテーションを開始します。
廃用症候群とは、寝たきり状態や不活動状態で体の活動性が落ちた状態が続くことで、筋肉が萎縮し衰える、関節が硬くなる等の運動機能が衰えた状態のことをいいます。
体のさまざまな器官が機能しにくくなり、寝たきりによる床ずれ、深部の静脈での血液のかたまりの形成(深部静脈血栓症)、起立性低血圧、感染症などさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

回復期

急性期を脱し病態や血圧が安定してきた頃、症状に応じてより積極的に様々なリハビリテーションが開始されます。基本的には、日常生活を行う上で必要な動作が行えるよう運動機能・嚥下機能・高次脳機能などを改善させるリハビリテーションが中心となります。

維持期・生活期

自宅での生活や社会生活への適応を目的としたリハビリを実施します。具体的には、その方が暮らしている住宅の状況に応じた動作を学んでいただいたり、もともと取り組んでいた趣味活動に再度チャレンジしていただいたりします。
一度回復した機能も、退院後何もしないでじっとしていると再び機能低下が進みますので、退院後もリハビリテーションを続けることはきわめて重要であると言われています。

04.リハビリ体験記

脳梗塞右片麻痺、失語症

歩きがスムーズになりました / 80歳代 Gさま

当初は右片麻痺の影響で一度で立ち上がれず、麻痺側の足が引っ掛かるため、歩行スピードが遅い状態でした。歩行スピードの改善を目指し、下肢を中心とした関節可動域運動や筋力増強運動、バランス練習を行い、何よりも歩行練習を多く取り入れました。
週2回、全12回の施術を通じて、健側優位ではあるものの、姿勢が良くなり麻痺側の足の引っ掛かりも解消され、施設内の移動がスムーズになりました。意欲的に取り組まれるG様に、他の利用者様からは「今日も頑張って!」「歩くの早くなったよ」などの励ましやお褒めの言葉がかけられるようになり、他の利用者様との交流も増え、G様の笑顔も一段と増えました。

80歳代 Gさま

05.理学療法士からのメッセージ

仙台あったかリハビリセンターは、脳梗塞など脳卒中の発症後にリハビリテーション病院・病棟でリハビリされていた方、退院後に病院やクリニック、デイサービス、通所・訪問リハビリなどの医療保険・介護保険でのリハビリをされていた方々が通われるリハビリ施設となっています。

病院などからの自宅退院後にリハビリ・運動量が減ってしまうことが不安、脳梗塞発症後に転倒への不安や疲労感などから引きこもりがちで一層体力や筋力が落ちてしまう悪循環へと陥ってしまった方などへ、一人一人の身体機能に合わせたリハビリを完全マンツーマンで提供いたします。身体機能だけでなく、精神・心理面にも配慮いたしますので、どんな些細なことでもお話して頂ければと思います。

また介護保険サービスをご利用されている方では、必要な場合には担当のケアマネージャー様との連携を取らせていただき、情報共有を行いますのでご安心してご利用いただけます。仙台あったかリハビリセンターでは体験リハビリも実施しています。メール、電話にてご予約を承っております。その人らしい生き方を取り戻すお手伝いを精一杯させていただきますので、ぜひお気軽にお問合せください。

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